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三芳町

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町長のオープンドア 小説家 深澤 孝さん

活動内容執筆活動

小説家 深澤さんと林町長が対談する様子

令和7年度第2回は、第2の人生を小説家として活躍する町内在住の深澤 孝さん(御年87歳)にお話をお伺いしました。

郷土の歴史を物語に

深澤さんは群馬県出身。50代半ばから三芳町に住んでいます。
長く勤めた会社を退職後に執筆活動を始めたという深澤さんは、ふるさとである群馬県の歴史をたどるうちに、古代の氏族や伝承の魅力に惹かれていったそうです。
「15歳で東京に出て、50代半ばでようやく故郷のことを考えるようになりました。群馬県への単身赴任を機に、自分の親や先祖はどんな人だったのか————そんな思いから、群馬の地名や旧跡を巡るようになりました」

 

小説家 深澤さんと林町長

やがて図書館や古本屋で偶然見つけた古い文献などを参考にするとともに、テレビやラジオ、新聞といった日常の情報源からもヒントを得て、十年以上の歳月をかけて丹念に情報を集め、考察を深めていきました。
深澤さんは「よい文献との出会いなど、執筆活動が天命のように感じる出会いが多々あった」と振り返ります。こうした集大成が、2008年11月に出版された歴史小説『万葉藤原氏の物語』となり、藤原氏や新田氏の系譜、平将門や藤原秀郷など、古代関東の歴史を縦糸に郷土のルーツを描き出しました。

「群馬は古く“毛野国(けのくに)”と呼ばれていました。調べていくうちに、浅間山の噴火や氏族の移動など、忘れられた地域の歴史が見えてきました。
華、中華で内戦が始まると、避難者は台湾や琉球から奄美、四国へと避難しました。
毛野国は、大陸からの避難者侵入者は四国の山所(やまと)に来ていることを知り、毛野国は阿波に近い山所に出先機関を置き、その人たちを受入れて仲間にしていました。
山所の要員は、毛野国の氏族三十か所から選び出していたこの山所は、やがて大和(やまと)に成長し、現政権を倒して、大和政権を確立しました。私の小説は、その土地の記憶を次の世代へ伝える手段です」と語る表情は熱を帯びます。

話題はやがて三芳町の歴史にも及びました。
深澤さんは「三富の開発には大井の若者47人が携わり、信仰や氏族の伝承が息づいている」と紹介。
町長も「地域のルーツを物語として残していくことは、次世代にまちづくりを継承することにつながる」とうなずき、「今日のお話が、郷土を見つめ直すきっかけになりました。
今後も“オープンドア”で、町民の皆さんの様々な活動や知恵、情熱をご紹介してまちづくりに生かしていきたい」と語り、対話を締めくくりました。

※深澤さんの著書は町立図書館で貸出可能です。

 

 

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