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三芳町

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平成25年 町長訓示

新年明けましておめでとうございます。
職員の皆様方におかれましては、ご壮健にて平成25年という輝かしい年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
また、昨年はそれぞれの立場で、住民福祉の向上、町政進展のために職務に精励いただき感謝申し上げます。数多くの事業を実施し、大きな成果をあげることができた1年であったと思います。
職員の皆様におかれましてはどのような年末年始をお送りになられたのでしょうか。
私の場合は、もう30年以上、地元の産土の神社で元旦を迎えさせていただいています。大晦日の12時を回り、しんしんと冷えた拝殿で神前に額ずき、手を合わせると、産土の神様の大きな力を感じることができます。世界の平和と住民の皆様の幸をお祈りし、清々しい気持ちで元旦を迎えさせていただきました。

さて、一昨年1月14日に就任し、早くも2年が経とうとしています。任期も折り返しに入ります。
広報みよし1月号の巻頭で書かせていただきましたが、この2年間を振り返り、あらためて三芳町の住民力の素晴らしさを実感させていただきました。
「良樹細根」という言葉があります。
樹木は広く深く根を張っていれば必ずいい木になる。何事も根の方が先で、上のほうは後、根が深く広く細かく張れば、自然に上はどんどんよくなっていくという意味です。「根深ければ葉繁し」とも言います。
公募補助金制度導入によって各団体の皆さんと意見交換をさせていただきました。また、出前町長室、協働のまちづくりの皆さんや行政区の皆さんともお話をする機会もたくさんありました。
それぞれの団体の活動は理解していたものの、団体の皆さまから真摯な熱い思いや活動内容をお聞きし、三芳町がいかに多くの町を思い、ボランテイア精神で活動している団体や人々に支えられているか目から鱗の落ちる思いでした。
まさに三芳町は「良樹細根」の町です。

この「良樹細根」という言葉は、20年ほど前に青年会議所の理事長をしていた時に、カー用品を扱うイエローハットの社長、鍵山秀三郎さんから色紙でいただき、教えていただいた言葉です。「まちづくりは人づくり」「企業は最終的には人で決まる」ということから、先ずは人間力を高めること、人物を創ることが大切であると考え、市民公開講座を年間を通じて開催した時の講師でお越しいただきました。
鍵山社長さんは、「凡事徹底」をモットーとされ企業経営や社員教育を行っています。「凡事徹底」とは、小さな当たり前のことを徹底して行うこと、平凡なことを非凡に努力すること、微差、僅差を積み重ねて大差にすること、或いは積小為大、小さきことを積み重ねて大きな成果とするという意味があります。イエローハットではトイレの清掃や、会社周辺の清掃などを通し社員教育をされています。
その市民公開講座の際に揮毫していただいたのが「良樹細根」という言葉でした。
そして、実はその時にもう一枚書いてくださった色紙があります。「良樹細根」と対をなす言葉だと考えます。
それは「力耕せば吾れを欺かず」とい言葉です。力耕とは、力を入れて耕すと言う意味です。田畑は毎年作物を作っていると土の養分がなくなります。そこで客土や堆肥を畑に入れ、土壌の底深くまで掘り返してそれを空気に接せしめ、酸化作用を起こさせ、雑草を取り去り、作物の根元に培う。これが耕すということです。
「田を深く よく耕して やしなえば、祈らずとても 米はみのらん」
という二宮尊徳さんの歌もあります。二宮尊徳さんは、これを誠の道の歌と読んでいます。
しかし、力耕せずに手をぬいて表面的に耕す。結果は推して知るべし。
ですから「力耕すれば吾を欺かない」のです。
良樹になるには、細根が必要です。そして、細根、深く広い良い根を作るには「力耕」が必要なのです。

この「力耕」は、私達の仕事にとってはどういう意味があるのでしょうか。
仕事の中で額に汗して努力することであり、平凡なことを非凡に努力することであり、微差、僅差を積み重ねて大差にすることと言えます。
そして、固くなった土の層、岩盤を砕き耕すことも大切です。岩盤とは、人それぞれ違うかもしれない。ある人には「できないという固定観念」であり、ある人には「時間がないという言い訳」であったり、また使命感の喪失、チャレンジ精神の欠如かもしれません。
是非、皆さんには自分にとっての固くなった岩盤は何か、力耕することはどういうことかを考えて1年間仕事に励んでいただけたらと思います。
私も「力耕」を忘れず、まちづくりに励む1年としたいと思います。
いよいよ新しい1年がスタートします。職員の皆さまに健康にはくれぐれも留意され、お互いに職員同士信頼しあい、支え合い明るい職場でいきいきと職務に精励されますことをお願いし、年頭の挨拶とします。

 

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