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三芳町

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公共交通PT

公共交通

 

【はじめに ~なぜ公共交通が必要なのか~】

まず、高齢社会の到来ということがあります。

高齢社会の到来

高齢者の移動の足の問題を解決するために、高齢社会に伴う「住民の足」の確保の必要性が出てきます。高齢化に伴い自動車や自転車を自力で運転できなくなると、移動の足を失った高齢者が、買い物や通院ができなくなり、現在の生活レベルを維持することが難しくなります。そのため、町が公共交通の「あるべき姿」を考える必要性が生まれてきました。

【公共交通プロジェクト3か年進行計画】

公共交通PTの進め方は、下記の通りです。

  1. 平成23年に三芳町未来創造みよし塾「公共交通プロジェクト」の発足
  2. 3か年(平成23年度~25年度)かけて、町のあるべき公共交通を目指して調査研究
  3. 3か年の最終年度である平成25年度には、町のあるべき公共交通を示した最終的な提言

【昨年度の調査研究内容】

昨年度は主に、交通空白地域について研究してきました。下記地図中の丸が、バス停から半径200メートルのところを囲ったものです。つまり、この丸部分以外が、交通機関にアクセスしにくい地域となります。

交通空白地域

三芳町の全体の56.9%が丸以外になっており、その部分を交通空白地域と言います。また、この交通空白地域には、住宅密集地域である藤久保2,3区なども含まれています。

【今年度の調査研究内容】

1.昨年度実施したアンケート分析

昨年度行ったアンケートというのは、藤久保2,3,6区を対象にしたアンケートで、1000枚配布し、509枚を回収したものです。

アンケート(1)

アンケート(2)

自由意見では、約70%の人が将来は公共交通が必要、希望すると回答しています (255件中176件)。

2. 通勤、通学状況

通勤、通学状況

 

3. 町内の交通機関の調査

ライフバス ヒアリング

まず、ライフバスについてです。ライフバスは鶴瀬駅、みずほ台駅、ふじみ野駅を中心に町内を回っているバスで、5路線を運行している民間のバス事業者です。現在、赤字路線の補填として2,400万円を町から支出しています。このライフバスに関しては、ヒアリング調査も行いました。その結果は、右記の通りです。

 

他に、町内を走るバスとして下記のようなものがあります。

交通機関の調査

 

4. コミュニティバスとデマンド交通の比較

コミュニティバスとデマンド交通の比較

なぜこの2つを比較したかというと、他の自治体の事例を調べると、この2つの交通機関を採用している自治体が多かった為です。詳細は、右記のとおりです。

コミュニティバスのメリットは、通常の路線バスと同じような形式なので、お年寄りでも理解しやすいこと。デメリットとしては、基本的に人の少ない地域を走らせることになるので、需要量に比べ、過剰サービスになりやすく、赤字にもなりやすいというのがあります。
デマンド交通のメリットは、利用者のいない停留所は通過できるなど、経費や時間の削減ができることがあります。デメリットは、予約が必要な場合もあり、お年寄りには理解しにくいなどがあります。

 

 

5. 公共交通を走らせるための経費

経費(1)

経費(2)

経費(3)

 

6. 公共交通の認知度を高め利用者を増やす方法

なぜ、利用者を増やすことが必要なのかというと、人口減少や車社会の進展により、バスなど新たな公共交通を導入しても利用者が増えず、多額の赤字を抱えることも予想され、そのため、町が赤字補填の約束をした場合、税金によりこの赤字を補填することになる為です。

各自治体の利用者増加策を調査したところ、

  • 路線、バス停などの基本コンテンツに関する改善
  • 公共交通を広めるための広報活動
  • 運賃割引制度の導入
  • 観光との連携

といったものがありました。導入した自治体では、課題として利用者の増加を挙げており、導入後の運行が大事になってくると思われます。

 

7. 公共交通を走らせるための許認可

公共交通を走らせるためには、いくつかの許認可を得る必要があります。

公共交通を走らせるための許認可

 

8. 地域の公共交通を考える協議会について

この協議会は新しく公共交通を作る際に設置されるもので、関係者の意識の共有、他主体間での議論の確保という趣旨があります。
公共交通を考える協議会の種類は、

  • 道路運送法に基づく地域公共交通会議
  • 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく法定協議会

この協議会を設置した際のメリットは4つあると考えられます。

  • 運賃の届出制
  • 許可の審査基準の緩和
  • 標準処理期間の短縮
  • 国(国土交通省)の補助金を受けられる可能性が出てくる

9. 先進自治体視察

小金井市

小平市

小平市の大きな特徴として、地域とともにバスの運行を考えていることがあります。取組のひとつとして、回数券等の購入をすると商店街から優待サービスを受けられるといったような取り組みがあります。このように、地域の活性化にも非常に貢献していることがわかります。

北本市

 

10. 全町アンケートの分析

今年度は、町内の現状把握のため三芳町在住の男女2,000名を無作為抽出し、全町アンケートを行いました。回答率は、42.9%でした。

全町アンケートの分析(1)

全町アンケートの分析(2)

全町アンケートの分析(3)

全町アンケートの分析(4)

全町アンケートの分析(5)

全町アンケートの分析(6)

【今年度の提言】

  • 通勤通学状況や既存の交通機関の調査、全町アンケートの分析などを詳細に検討し、住民の需要(サービスの質及び量)にあった新たな公共交通を実現する。
  • 新たな公共交通を実現するに際しては、経費について考慮すべきである。
  • 新たに公共交通を走らせてからも、公共交通の利用者を増やすために、不断の努力が必要。
  • 地域の公共交通を考える協議会を立ち上げ、その中で新たな公共交通について検討する。また運行等の評価改善の観点からも、この協議会を活用する。
  • 交通弱者のため、公共交通に取り組む。
  • 公共交通を専門に担う人材や財源を確保する必要がある。

【今後のスケジュール】

3カ年最終年度である平成25年度は、

  • 今年度までの調査研究で培った知見を活かし、三芳町の今後の公共交通のあるべき姿を提言
  • 長期計画、短期計画といった形で政策提言

を行いたいと考えています

※長期計画…三芳町の10年後の公共交通のあるべき姿(サービス水準など)を示した計画。
  短期計画…長期計画を実現するための実践的計画であり、試行運転の計画。

 

 

お問い合わせ先

政策推進室/政策推進担当
電話:049-258-0019(内線:422~424) / FAX:049-274-1055
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