現在位置ホーム > 観光・産業・ビジネス > 農業・商工振興 > 「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の世界農業遺産認定申請
平成28年8月24日、川越市・所沢市・ふじみ野市・三芳町・JAいるま野の広域連携にて、世界農業遺産及び日本農業遺産を目指すため、武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会を発足しました。
武蔵野台地に位置する川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町は火山灰土に厚く覆われ作物が育ちにくい土地でしたが、江戸時代から多くの木を植えて平地林(ヤマ) として育て、木々の落ち葉を掃き集め、堆肥として畑に入れて土壌改良を行ってきました。
こうした360 年にわたり続けられてきた伝統農法を「落ち葉堆肥農法」とよびます。この「落ち葉堆肥農法」は今も受け継がれ、それにより平地林は各市町全域にその面影を多く残し、育成・管理されて景観や生物の多様性を育むシステムが作られています。
私たちは、この「落ち葉堆肥農法」を、将来に受け継がれるべき伝統的な農業システムであるとして、世界農業遺産に認定申請します。
・会長:三芳町長 林 伊佐雄
・副会長:川越市長 川合 善明
・会員: 所沢市長 藤本 正人
・会員:ふじみ野市長 高畑 博
・監事: いるま野農業協同組合 代表理事組合長 宮岡 宏太郎
・会員:埼玉県川越農林振興センター所長 橋本 栄
世界農業遺産は、グローバル化、環境悪化、人口増加の影響により衰退の途にある伝統的な農業や文化、土地景観の保全と持続的な利用を図ることを目的に、国際連合食糧農業機関(FAO)が2002年に開始したプロジェクトです。
伝統的な農業や土地利用のみならず、生態系や土地景観、習慣、伝統文化など農業に関連する文化的な要素も含め、世界的に重要な農業地域を次世代へ継承していくことを目的とするもので、「過去の遺産」ではなく、様々な環境の変化に適応しながら進化し続ける「生きている遺産」と言われています。
現在、世界では15ヵ国36地域、日本では8地域(新潟県・石川県・静岡県・熊本県・大分県・岐阜県・和歌山県・宮崎県)が認定されています。
多様な伝統的農林水産業が営まれている国内の地域の価値を評価し、認知度を高め、地域の活性化につなげるため農林水産省で平成28年度に創設されました。世界及び日本における重要性、並びに歴史的及び現代的重要性を有するものを農林水産大臣が認定する仕組です。
※世界農業遺産と日本農業遺産の詳細は、農林水産省のHPをご覧ください。
日 程 |
内 容 |
---|---|
10月中 |
一次審査(書類審査) |
11月下旬頃 |
一次審査の結果公表 |
平成29年1月末 までの間 |
(一次審査通過地域) 現地調査(ヒアリング及び現地確認) |
2月下旬 |
二次審査(地域からのプレゼンテーション) |
3月 |
世界農業遺産への認定申請に係る承認 |
↓
FAOに認定申請
武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会では、より多くの方に協議会の趣旨にご賛同のうえ、賛助会員として参加いただきたいと思っております。
今後の協議会による講演会やシンポジウムにご参加いただき、世界もしくは日本農業遺産認定後には「落ち葉堆肥農法」の維持に関するご意見・ご協力を賜りたくお願い申し上げます。なお、賛助会員としての費用負担はございません。
ご参加いただける方は、下記申込書より、FAXでお申し込みください。
武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会 事務局
三芳町役場 観光産業課(FAX:049-274-1013)
観光産業課/農業振興担当
電話:049-258-0019(内線:212・213・216) / FAX:049-274-1013
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